公開日 2018年01月29日
更新日 2023年02月15日
日本寺
300年続いた学僧たちの学舎
正東山日本寺は、中山法華経寺(千葉県市川市)の三世日祐上人が元応元年(1319)に開基した日蓮宗の古刹。仏教史上有名な檀林(学校)のある寺として知られ、全国から学僧たちが集まりこの地で学びました。
中村檀林
日本寺に中村檀林が開かれたのは慶長4年(1599)。寺の十世を継いだ広才博学の僧日円によるもので、その歴史は明治5年まで続きます。隆盛期には千人近い学僧がいたといわれ、数十棟の学坊が軒を連ねていました。僧たちは東西に分かれて勉学に励み、春と秋の2回、それぞれ3カ月にわたり「新説」(しんだんぎ)とよばれる論争を繰り広げます。討論のテーマは日蓮宗の教義はもちろん、世間での出来事、社会問題にまでおよび、席上活躍のめざましかった学僧は、番付表に名札があげられました。論戦には土地の役人も招かれ、多くの村人が見学に押し寄せたそうです。
扁額
山門正面に掲げられている「正東山」の扁額は、本阿弥光悦の真筆といわれ、日本三額の1つにあげられています。
このほか、日本寺には水戸光圀ゆかりの屏風も所蔵されています。
アクセス
所在地
千葉県香取郡多古町南中1820-1
自動車をご利用の方
- 東関東自動車道成田ICより約30分
- 東関東自動車道大栄ICより約30分
- 銚子連絡道路横芝光ICより約20分
電車・バスをご利用の方
多古市街地まで
- 空港第2ビル駅より、多古-成田空港間シャトルバス(多古行)多古町役場前下車
- 芝山千代田駅より徒歩約2分、整備地区バス停より、多古-成田空港間シャトルバス(多古行)多古町役場前下車
- JR成田駅より、JRバス(多古行・八日市場行)多古新町下車
- JR八日市場駅より、JRバス(多古行・成田行)多古新町下車
- JR佐原駅より、JRバス(多古行)多古仲町下車
- 東京駅より東関東自動車道高速バス(多古方面行)多古台バスターミナル下車
多古市街地から日本寺へ
- 多古新町よりJRバス(八日市場行)南中下車 徒歩5分
駅から直通
- 成田駅・芝山千代田駅よりJRバス(多古行・八日市場行)南中下車 徒歩10分
- 八日市場駅よりJRバス(多古行・成田行)南中下車 徒歩5分