公開日 2023年12月13日
第2回検討会議を開催しました
11月29日(水)午後4時より、多古町役場大会議室にて「第2回多古町地域経済活性化拠点整備検討会議」を開催しました。
今回の会議では、第1回検討会議のまとめや委員向けに実施したアンケート結果について事務局より説明した後、主に拠点を整備する位置や整備手法について意見交換を行いました。
第1回検討会議での意見
※集約し掲載しております
- 空間・機能のブラッシュアップが必要
- 車で走りながら道路から見た時の視認性を考慮すべき
- 国際物流複合拠点のアメニティ施設・空港を眺望できる公園との相乗効果を検討すべき
- 道の駅を中心に考えるのではなく、拠点の一部として道の駅がある
- 道の駅と新拠点を1箇所に集約するべき
- 木造2階建て(低コスト)。1階に道の駅機能・2階に出店意向のあるパートナー企業⇒今の道の駅は別用途に活用してはどうか
- 再生可能エネルギーの活用すべき
- 現在の道の駅多古は売り場面積が圧倒的に少ない
- 車中泊への対応検討したらどうか
- スケジュールありきではなく、継続した検討が必要
委員アンケートの意見結果
アンケート配布時点委員23名 内20名回答
※アンケートでいただいた意見を集約し掲載しております
Q1.拠点の機能について
- 地元経済が豊かになる仕掛けが不可欠
- 町外の人を呼び込むだけでなく、町民も活用できる機能が必要
- 町内外の人々が交流できる要素を導入すべき(イベント・体験)
- パートナー企業との関係性に配慮すべき(出店は不可欠)
- パートナー企業の知見を活かし、6次産業化・加工商品開発をリードできる機能が必要
- 道の駅を含め全体を0から再構築すべき
- 拠点整備と併せて道の駅を増改築し、競合しない方法で共存する方法を検討すべき
- 道の駅と連携した販売・機能の振り分けを検討すべき(機能分担)
- 町の情報発信や多古町へのニーズの集積ができるとよい
- 様々なきっかけの創出ができる機能が必要(起業・6次産業化等)
- デジタル活用という視点は補助金活用という意味でも重要視する必要がある
- 移住・定住・起業につなげるためのチャレンジショップ的な役割が必要
具体的な提案
音楽スタジオ・小映画館・室内遊び場・展示スペース・フィットネスジム・加工施設・ATM・公的証明書発行・図書館・歴史観光館・まちづくり機構事務室・防災施設・開業医・薬局・キッチンスタジオ・Eスポーツスタジオ・スパ・ゆっくりすごせるスペース・カヌー
Q2.拠点の規模や構造について
- 施設の機能・内容・事業展開を考慮し規模を求めるべき
- 出店意向のあるパートナー企業の意向・ノウハウを可能な限り反映
- ランニングコストも考慮した規模(費用対効果の検証)とすべき
- 過大・華美・贅沢過ぎない規模・構造とすべき
- 建物規模についてはあまり変更しないでよい
具体的な提案
- 鉄骨造が適当(投資回収には長期間を要する)
- むき出し配管によるメンテナンス性向上・経費削減
- シンプルな長方形2階建・スケルトン構造(リフォームが容易・死荷重が軽く地盤改良費の低減)
- 既存の道の駅と共存させるのであれば、道の駅の規模以下であることが一つの上限
- 道の駅の直売所機能を移転し一体的に整備する
- あじさい館と第2駐車場の間にトンネル歩道を設置
- 道の駅北側のスペースに拠点を構える(南三陸「さんさん商店街」のイメージ)
- 小売店舗面積が1000㎡を超えると大規模小売店舗立地法の届出が必要
Q3.拠点を整備する位置について
道の駅第2駐車場
- 消去法で妥当
- 既存道の駅とのアクセスに課題(一体性は乏しい)
- 国道への渋滞対策等検討が求められる
- 国道からの出入りに課題(安全確保・交差点改良・国道への直接出入りは危険)
- 嵐の湯との相乗効果の可能性
- 間口が狭く車のアプローチに課題⇒西側農地・道の駅多古交差点付近の土地を活用できないか
- 将来的な拡張に対応可能
道の駅と同一敷地内
- 景観等最適といえるが、既存道の駅がある中、整備手法や今後の拡張性に課題
- 既存道の駅との一体性という課題は解決(第2駐車場は駐車場のまま活用)
- 地盤改良費や水道・電気の引き込みに係る費用も低減が見込める
道の駅第3駐車場に整備する場合
- 不等沈下リスク・地盤改良費の増大が懸念される
- 豪雨による浸水被害リスク・大排水路の改修が必要
その他
- 1回の事業ですべてを終わらせるのではなく、フェーズを分けて開発
- 橋を架けて栗山川対岸の土地がベストではないか(道の駅八千代のイメージ)
Q4.拠点の周辺整備についてどう考えるか
全体に対する意見
- 出店意向のあるパートナー企業の意向・ノウハウを反映すべき
- ㈱多古・出品者協議会の意向を反映すべき
- 建物の建築場所等が確定してから詳細に検討すべき
- 規模によっては大規模小売店舗立地法に基づき整備が必要
- 国道・県道・河川に隣接することを踏まえ安全面に配慮すべき
サイン(看板)に関する意見
- 周辺環境との調和を図りつつ、インスタ映えするようなデザインが良い
- 道の駅周辺地域の一体感を生み出す必要がある
- 広域集客の観点から圏央道ICからのサインによる誘導が必要
周辺道路設備に関する意見
- 国道・県道を安全に渡り、各施設の一体性を高めることが重要
- 道の駅と第3駐車場の間に信号機付き横断歩道を設置すべき
- 各施設を往来しやすい環境づくり(新たな遊歩道・トンネル等)が必要
- 交差点改良・道路改良等が必要となる
その他
- 周辺農場を果物農場に転作してはどうか
Q5.拠点の運営手法について
- ㈱多古での運営が最適
‣ 既存道の駅との共存の観点
‣ 地元出品者との信頼が構築されている
‣ 避難所として利用などを想定すると公共施設としてしての側面へ理解が得られやすい
- これまで町が検討してきたスキームが最良と考えるが関係者の理解が得られていない
- 現在の㈱多古の組織・人員では新拠点の管理は不可能(組織・人員・執行体制の強化が必要)
- 賃貸者や指定管理による民間主導の運営が良い
- 新たな第三セクターを設立してはどうか
- 一般の人には第2道の駅として見られるため、完全なコンセプトの差別化が必要
Q6.その他の意見
- 多古町の財政規模を考慮すべき
- 補助金・交付金・地方債など考えられるものはすべて活用すべき
- メンテナンス・ランニングコストなど将来的な負担を最小限にすべき
- 現時点で設計業務委託を令和6年度予算計上は危険ではないか
- 予備設計業務委託を計上し、複数案の検討や問題点を洗い出す必要がある
- 本プロジェクトの大前提は、課題解決と経済活性化である
- 様々な分野の方が参画しているが何を議論しまとめるのかはっきりしていない
- 空港まちづくり課の実施事業と「まちづくり」の観点から連携が必要
- 進行過程をウェブページなどを活用し、町民とのキャッチボールを大切にする
アンケート結果を踏まえた第2回検討会議での意見
機能・規模・位置・周辺整備等について
※事務局より委員アンケート結果について説明
- あじさい館の増築も検討しているが、長い目で見ると使い勝手のいい新たな市場を建てるのも必要ではないか
- 道の駅と出店意向のあるパートナー企業を同じ建物にするという意見には賛成。⇒合体施設をどこに建てるかという議論が必要
- 地盤改良、道路改良が必要になるのであればそれらを含めた経済的な比較の中で検討してはどうか
- T字路を十字路に拡張し新たな進入路を作る場合、用地買収等のスケジュールも検討に入れる必要がある
- 施設建築や道路整備に費用や年月をかけすぎず、多古町の身の丈にあった施設が良いのでは
- 3フェーズ程度に事業を分けて1フェーズ5年くらいかけて整備を行うのはどうか
- 拠点の検討を進めるより、本体である道の駅を改善する必要がある
- 道の駅は売り場が手狭であることより、出入口が一箇所であるため防災・災害のケアが不足している
- 圏央道・成田空港が飛躍していく中で開発が町の西側に偏る見込み⇒中心部が廃れないことが大切
- 既存道の駅の駐車場に建て、ほかに駐車場スペースを確保することも1つの案⇒国との調整必要
- 現在の道の駅の敷地で活用できる場所はレンタサイクルの置いてある朝市広場周辺くらい
- 道の駅北側の駐車場が出品者の意見や道の駅との一体性の面で有利では
- 南三陸のさんさん商店街を参考に道の駅の北側の遊歩道の位置に建ててはどうか
- アンケートの文面だけでメリットデメリットを考え決めるのではなく、もっと検討材料が必要では
課題洗い出し・ニーズ調査について
※事務局より子育て世代・若者世代向けのアンケート調査・パートナー企業へのヒアリングについて説明
- 拠点のコンセプトに沿ったアンケートだが質問が足りないと感じる。⇒質問の再考を
- まだ拠点の位置を検討している段階のため、もう少し方向性が定まってから実施するべきでは
- このアンケートとは別に、将来的なアンケートはあるか。今の身の丈ではなく将来の身の丈にあった施設の検討が必要⇒総合計画策定時のアンケートがある
- 方向性を定めてから実施して真逆の意見が多かった場合スタートに戻ってしまう⇒早めの実施が良い
事務局より12月の全員協議会において、第1回・第2回の検討会議の内容と今後の方向性を報告する旨、説明
今後の進め方について
多古町議会への検討会議の進捗の報告について
- 検討会議実施ごとに検討会議資料を議会事務局に送致供覧
- 全員協議会において説明・協議
- 議会意見の教示の必要性
第3回検討会議に向けて
第2回検討会議で、事務局案を提示しましたが、「比較検討するための情報が足りない」といった意見がありました。
今後の検討会議では、候補地ごとに整備した場合の試算や分析を行い情報を提示し、事業検討の深度化を図っていきます。
また、子育て世代や若者世代に対し、抱えている課題や求める機能等についてウェブアンケートを実施する予定です。