多古町の子育てにやさしいサポート体制
3つの「0」、第1子・第2子への出産祝い金「10万円」、
第3子以降には出産・入学等祝い金総額「100万円」を支給など、多古は子育てにやさしい町。
他にもチャイルドシート購入費用補助など、
出産から大学生まで子育て世代を様々な制度でサポートします。
移住者にもやさしく、ストレスフリーな町です。
中井 紅峰(あかね)さん
東京都町田市出身。介護職を続ける中、職場と自宅の行き来で過ぎる毎日に、次は自然と接する仕事がしたいと、群馬の農家に転職。同じ農家で働く中井康宣さんと出会い、結婚。通年農業ができる土地を求めて、2016年に多古町に移住。2019年、長女を出産。
通年で農業ができる新天地を求めて多古町へ
多古町に移住したきっかけは何ですか。
群馬県長野原町のレタス農家で働いていた時に、夫と出会いました。そこは標高が高くて、冬は雪が積もり、通年で農業ができません。それで通年で農業ができる仕事先を夫が中心になってインターネットで探し、縁があって多古町に移住しました。北海道や九州も候補に挙がっていましたが、千葉県なら実家がある町田市と同じ首都圏エリア。帰省などを考えると、ほどよい距離で、安心だと思いました。
部屋はゆとりの広さ。スーパーや病院も近くに
実際に暮らしてみた感想はいかがですか。
今は2DKのアパートに住んでいますが、広さも十分です。また、家庭菜園で使える土地もアパートと一緒に借りられたので、子どものおやつに、「畑のトマトを摘んで食べてね」ということができるかもと思い、選びました。自分たちで美味しい野菜を作れるのは、楽しいですよね。
近くには道の駅や直売所もあって、休みの日には美味しいモノ巡りもできます。スーパーや病院もちょうどいい距離にあって、生活しやすいです。
生活のあちこちに安心感がある暮らし
子育てしやすい環境ですか?
多古町で介護の仕事に復帰しましたが、今は育休中。子どももまだ入園前なので、仕事との両立はこれからです。育児相談などで保健福祉センターの職員さんが親切に話を聞いてくださいますし、台風の時も心配して連絡をいただきました。特に知り合いもいない多古町で、気にかけてくれる人がいる、というのは、とても心強いです。
また、里帰り出産した東京の病院に比べて待ち時間が少なく、予約した時間に行けば、さほど待たずに診てもらえることは驚きでした。子どもが大きくなるにつれ、病院に行くことも増えると思いますが、これならストレスなく受診できるなぁ、と感じました。
100点満点の子育て環境。「多古の子、みんなの子」を実感。
もっこり農園 菅澤 裕子さん
多古町で生まれ育ち、夫のさつまいも農家の菅澤多加男さんは多古高校の先輩。卒業と同時に結婚。13年前から自宅前で無人直売所「もっこり農園」を運営。
直売所と子育てを両立させて13年
「もっこり農園」を始めたきっかけは?
今、中3の娘と中1の息子がいます。長男が障がいを持って生まれてきたことで、出産後、しばらくふさぎこんでいた私でしたが、そんな様子を見かねて、夫が「僕が作った野菜を家の前で売ってみないか」と言ってくれて、直売所を始めました。直売所の脇に車を止めて、助手席に息子を乗せて、子育てしながら店を開いていると、お客さんが息子のことも気にかけてくれて。皆さんに励まされて、直売所も子育ても、これまで続けて来ることができました。
コロナ禍で小中学生1人1万円の「食費応援給付金」も
多古町の子育て支援制度はいかがですか?
「高校生まで医療費ゼロ」だから、息子が入院するときもお金がかからなくて、本当に助かっています。同じような障がいを持った子どもを持つ他の町のお母さんからも、羨ましがられます。「こども園、小・中学生 給食費ゼロ」もありがたいし、新型コロナウイルス感染症の小・中学校の休校で、家庭の食費負担が増えたということで、小・中学生1人につき1万円の「食費応援給付金」もありました。多古中央病院に「病児保育所」も開かれて、働くお父さんお母さんはいざという時、助かると思います。町内を回る循環バスも、中学生以下は無料です。ここ数年、子どもたちへの制度がグングン良くなっているのを感じます。
行政もご近所さんも、みんながやさしく、みんなで子育て
子育てしやすい環境ですか?
制度がある、というだけでなくて、役場の職員さんも利用者目線でやさしく接してくれます。わからないことは何でも教えてもらえるし、息子が使えるサービスなども紹介してもらいました。息子は障がいを持つ児童・生徒が利用する放課後等デイサービスに通っているんですが、看護師さんが開設した施設なので、息子の病状にも理解があります。看護師さんが開業場所を探して町に相談したところ、「ぜひ多古町のために開業してください」と請われてできた施設だと聞いて、本当に心強いです。
近所づきあいも、おじいちゃんやおばあちゃん、ご近所さんが地域の子どもを気にかけるという風潮が残っているので、みんなで子育てしてもらって、子どもたちもノビノビと育ちました。多古の子育てでデメリットは何ひとつない。私は良いところしか見当たりません。
小学校は皆勤賞。風邪も引かなくなりました。
安孫子 悠子さん
新潟県出身。上京して働いていた撮影スタジオで安孫子景悟さんと知り合い2010年に結婚。2児を出産し、長女の小学校入学を機に多古町に移住。2019年春、景悟さんと「珈琲処 案山子」をオープン。カフェの調理を担当。
多古町は第二のふるさと
多古町に移住したきっかけは何ですか。
実家は新潟県ですが、母を亡くし、今住んでいるのは父と兄弟。女手がないので、里帰り出産も義母がいる多古町で過ごしました。その後も義父母のところには、よく遊びに来ていて、子どもたちも祖父母が大好き。だから、夫が「多古町にUターンしたい」と言ったときも、「いいんじゃない」と即答でした。
2017年に多古町に戻り、2年間開店準備をして、2019年に「珈琲処 案山子」をオープンしました。こだわりのコーヒー、ケーキやパンなどの軽食をメニューに、どちらかというと女性が気軽に立ち寄れる、地元のほっこり空間を目指しています。
自然の中で伸び伸びたくましく育つ子どもたち
子育てしやすい環境ですか?
東京ではマンション生活で子どもたちも就学前。近隣への騒音など気遣うことが多かったですね。それに比べると、今は畑などに囲まれた一戸建て。ノビノビと過ごしています。前ほど風邪も引かなくなり、小3の長女は、これまでずっと皆勤賞。本人は「死んでも学校に行く!」くらいの勢いです。長男は家の中でゲームもしますが、自然の中で遊ぶことも多く、虫には大分詳しくなりました。
子どもたちが通っている中村小学校は、全校で110名ちょっと。1学年16名ほどでクラス替えもありません。親子2代で中村小、という人もいて、子どもも親もみんな顔見知りで仲良し。地域のお年寄りが下校途中の小学生を優しく見守る風景もあって、地域の中で育っていることを実感します。
町全体で子育てを応援してくれる
多古町の子育て支援制度はいかがですか?
体調をくずすことが少なくなり、今はあまり病院に頼っていませんが、高校生までは医療費がゼロなので、これは気兼ねなく使いたいと思います。給食費もゼロですが、小学校に入学した時からそうなので、それが当たり前という感覚でしょうか。
また、新型コロナウイルス感染症対応としては、「食費応援給付金」や町内の飲食店で使える「家族の輪応援券」などの多古町独自の制度もあって、町全体で子育てを応援しているのを感じます。
子どもたちの将来を考えても、東京へ1時間半くらいで行けるので可能性が狭まることはないと思います。ほどよい田舎感がちょうどいい、自然にも人にも恵まれた環境の中で、思いやりがあって元気な子に育ってほしいと思います。